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大学セミナーハウスFD研究会



第3回大学セミナーハウスFD研究会の実施報告
 FD組織化の現状と課題
日時:2009年11月21日(土)午後1時〜5時30分
場所:日本大学会館(市ヶ谷)地図はこちら
主催:大学セミナーハウス、日本大学
◆基調講演                                     
FD組織化の現状と課題
文部科学省高等教育局大学改革推進室長 今泉柔剛氏
◆事例報告                                     
1.FDネットワークの可能性――山形大学の事例
山形大学高等教育研究企画センター教授 小田隆治氏
2.FDの組織化と実質化――立命館大学の事例
立命館大学教育開発推進機構教授 安岡高志氏
◆討論                                         
【コーディネータ-】
日本大学FD推進センター長 勝山 進氏
 第3回大学セミナーハウスFD研究会は、「FD組織化の現状と課題」をテーマに、74大学150 名の参加者を得て日本大学FD推進センターとの共催で開催した。

 今回の研究会の趣旨は、平成20年4月にFDが義務化づけられ、平成20年12月に従来のFDの改善策を提案し、各大学に「FDの実質化」に向けた組織のあり方の検討を求めている。さらに、職員の職能開発(SD)についても触れ、その重要性を強調している。そこで、先進的取組の報告してもらい、各大学におけるFDの組織化の現状と課題について議論することであった。

 プログラムは、荻上紘一・当ハウス館長と岡野道治・FD推進センター副センター長の開会の挨拶から始まった。

 基調講演では、昨年8月に大学改革推進室長に就任した今泉柔剛氏から、文部科学省のこれまでのFD行政の経過を振り返りながら、大学に期待される取組とそれに対する支援策、そして大学職員に期待することと様々の支援プログラムについての最新の情報提供があった。

 続く、事例報告ではまずFDの共同実施として注目を集めている山形大学の事例報告があった。地域ネットワークFD”樹氷”から広域的な大学間連携FDネットワーク”つばさ”の構想と事業内容の紹介があった。

 次に、最もFD組織化が進んでいる大学として全国的に注目されている立命館大学の事例報告が、安岡高志・同大学教育開発推進機構教育開発支援センター長からあった。今後のFD組織の成熟・発展は、自己点検・評価がPDCAサイクルによっていかに効果的に機能するかどうかにかかっている。どのようにすれば達成目標を明確にし、効果が期待できる取組ができるか、運用の要諦についての報告があった。

 以上の事例報告の後、隣接会場で日本大学におけるFDの取り組み状況の展示と参加者相互の情報交換会があった。

 最後に、今回のコーディネーターである日本大学のFD推進センターの初代センター長である勝山進教授が司会となり、FD組織の様々の問題点と今後のFD組織の課題についての活発な意見交換があった。

 濃密な4時間にわたる研究会は、牧野富夫・同副センター長と荻上館長の挨拶で閉会となった。

正面左から司会の勝山氏、事例報告者の安岡・小田両氏
今後は質的な課題解決が必要―大学改革推進室長今泉氏
全国74大学からFDを担当する教職員・150名が集まる


◆参加状況
1.大学別
大学等名 種別 教員 職員
1 日本大学 私立 32 20 52
2 国際基督教大学 私立 1 3 4
3 法政大学 私立 4 4
4 広島修道大学 私立 3 3
5 北海学園大学 私立 3 3
6 横浜国立大学 国立 2 2
7 東京農工大学 国立 1 1 2
8 芝浦工業大学 私立 2 2
9 岩手県立大学 公立 1 1 2
10 徳島大学 国立 2 2
11 いわき明星大学 私立 2 2
12 大阪産業大学 私立 1 1 2
13 関西福祉科学大学 私立 2 2
14 国学院大学 私立 2 2
15 聖徳大学 私立 1 1 2
16 藤女子大学 私立 2 2
17 名古屋経済大学 私立 2 2
18 佛教大学 私立 2 2
19 龍谷大学 私立 1 1 2
20 京都大学 国立 1 1
21 静岡大学 国立 1 1
22 広島大学 国立 1 1
23 上越教育大学 国立 1 1
24 秋田県立大学 公立 1 1
25 大阪市立大学 公立 1 1
26 高知女子大学 公立 1 1
27 滋賀県立大学 公立 1 1
28 山口県立大学 公立 1 1
29 青山学院大学 私立 1 1
30 上智大学 私立 1 1
31 創価大学 私立 1 1
32 帝京大学 私立 1 1
33 東洋大学 私立 1 1
34 日本女子大学 私立 1 1
35 明星大学 私立 1 1
36 早稲田大学 私立 1 1
37 浦和大学 私立 1 1
38 大阪女学院大学 私立 1 1
39 大手前大学 私立 1 1
40 沖縄国際大学 私立 1 1
41 鹿児島国際大学 私立 1 1
42 神奈川歯科大学 私立 1 1
43 九州共立大学 私立 1 1
44 神戸薬科大学 私立 1 1
45 京都光華女子大学 私立 1 1
46 群馬パース大学 私立 1 1
47 国際医療福祉大学 私立 1 1
48 埼玉学園大学 私立 1 1
49 相模女子大学 私立 1 1
50 静岡理工科大学 私立 1 1
51 松蔭大学 私立 1 1
52 上武大学 私立 1 1
53 昭和薬科大学 私立 1 1
54 摂南大学 私立 1 1
55 大同大学 私立 1 1
56 高崎健康福祉大学 私立 1 1
57 中部大学 私立 1 1
58 東京家政学院大学 私立 1 1
59 東京基督教大学 私立 1 1
60 東京女子体育大学 私立 1 1
61 東京電機大学 私立 1 1
62 同志社大学 私立 1 1
63 名古屋外国語大学 私立 1 1
64 奈良産業大学 私立 1 1
65 新潟工科大学 私立 1 1
66 八戸大学 私立 1 1
67 福岡大学 私立 1 1
68 東京音楽大学 私立 1 1
69 文教大学 私立 1 1
70 北海道医療大学 私立 1 1
71 北海道薬科大学 私立 1 1
72 明治薬科大学 私立 1 1
73 目白大学 私立 1 1
74 安田女子大学 私立 1 1
1 1
計(74校) 88 62 150
2.設置者別
大学数 教員 職員
国立 7 4 5 9
公立 6 5 2 7
私立 61 79 54 133
1 1
74 88 62 150
第2回大学セミナーハウスFD研究会の実施報告
主題:新任教員研修プログラムのデザインと開発
期日:2009年6月13日(土)
場所:桜美林大学四谷キャンパ
◆基調講演
いまなぜ新任教員研修プログラムが必要なのか
名古屋大学高等教育センター教授 夏目達也氏
◆事例報告と討論
1.上智大学の事例
上智大学法学部教授 出口 耕自氏
2.東京農工大学の事例
東京農工大学大学教育センター准教授 加藤由香里氏
3.立命館大学の事例
立命館大学教育開発推進機構教授 安岡 高志
【コーディネータ】
桜美林大学総合研究機構長 田中 義郎氏
【参加状況】70名・43校(教員38・職員31・他1)
日本(14)、芝浦工業(4)、法政(3)、電気通信・東京農工・横浜国立・近畿・神戸学院・相模女子・事業創造院・東海(各2)、青山学院・桜美林 ・大妻女子 ・国際基督教・上智・白梅学園短期・創価・千葉・中央・防衛大学校・早稲田・愛知教育・秋田県立・亜細亜・大阪経済・神奈川・金沢・木更津工業高専専門学校・九州看護福祉 ・京都・県立広島・上越教育・信州・摂南・玉川・東京家政学院・東京電機・長崎 ・日本医科 ・広島修道 ・広島・前橋工科(各1)、他(1)
 第2回大学セミナーハウスFD研究会は、「新任教員研修プログラムのデザインと開発」をテーマに、43校70名の参加者を得て桜美林大学との共催で開催された。プログラムは、大越孝・桜美林大学副学長の挨拶からスタート。
 平成20年12月に公表された『学士課程教育の構築に向けて(答申)』でも指摘されましたが、新任教員のためのFDプログラムの開発が求められています。冒頭、ティップス先生シリーズなど教員の教育力向上を目指した取り組みを行っている名古屋大学の夏目教授から、いまなぜ新任教員研修プログラムが必要なのかについての基調講演がありました。
 続いて、新任教員研修プログラムを独自に実施している上智大学・東京農工大学・立命館大学の3大学からプログラムの企画・運営についてのノウハウの紹介がありました。
 最後に、コーディネーターの田中教授が司会となり、講師と参加者で討論を行った。
 三つの大学における取組状況の報告と質疑 事例報告の後、行われた総括討論―正面右から田中義郎、夏目達也、
加藤由香里、安岡高志、出口耕自の各氏
   北は秋田から南は長崎まで、43校70名の参加者
第1回大学セミナーハウスFD研究会の実施報告
第1回大学セミナーハウスFD研究会
主題:FD担当者に何が求められているか?
期日:2008年5月10日(土)
場所:立教大学池袋キャンパス(太刀川記念館)
【開催概要】
大学設置基準の改正によっていよいよ平成20年度からFDが義務化され、大学ごとに「組織的な研修及び研究を実施する」ことが求められます。
1990年、大学セミナーハウスは会員校共同のFDプログラム委員会を設置し、日本で最初にFD研修を実施しました。一時中断の後、平成19年度には、新たなFD活動の試みとして「大学教職員のためのFDセミナー」を第1回は法政大学FD推進センターと第2回は東京農工大学大学教育センターと共同で開催しました。
この2回の試みのなかで、FDを担当している教職員の方々から情報交換の場と個別の大学だけではできない大学共同の研修会が企画できないかなど、さまざまなご意見・ご要望をいただきました。そこでそれにお応えすべく「FD研究会」を立ち上げました。
今回の第1回研究会の目的は、FD担当者である「教員と職員の関係の築き方」をめぐってさまざまな角度から議論することです。

◆基調講演
FD担当者に何が求められているか?
愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室准教授 佐藤浩章氏
 各大学でFDを担当する者の専門性とは?教員と職員がFDに関わる場合どのような業務の分担が想定されるのか?専任教員と兼任教員の違いによる差は何か?など、FD担当者に関わる疑問を解決する道を模索します。愛媛大学で専任のFD担当者(ファカルティ・ディベロッパー=FDR)として業務を行ってきた6年間の経験に加えて、海外におけるFDRの業務事例も紹介しながらこれらの疑問に応えていきます。現在、FDを担当しながら疑問や悩みを抱えている教職員の参加を歓迎します。
◆事例報告
各大学における取り組み状況
1.法政大学FD推進センターの場合
法政大学学務部教学企画課FD担当事務主任 椎木 健氏
2.東京農工大学大学教育センターの場合
東京農工大学大学教育センター長 梅田倫弘氏
【参加状況】 30会員・62名(内訳は教員31名・職員31名)
立教大学9名、法政大学4名、青山学院大学・東京学芸大学・東京農工大学・ヤマザキ動物看護短期大学各3名、大妻女子大学・慶應義塾大学・国際キリスト教大学・駒沢大学・芝浦工業大学・成蹊大学・創価大学・東京工芸大学・東京農業大学・二松学舎大学・日本女子大学・日本大学・横浜国立大学各2名、桜美林大学・お茶の水女子大学・国際教養大学・上智大学・聖心女子大学・千葉大学・東京工業高等専門学校・東洋大学・防衛大学校・明治大学各1名

【実施報告】
 冒頭、主催者である大学セミナーハウスの荻上紘一館長、立教大学大学教育開発・支援センター長の佐藤文廣氏の挨拶があった。

 基調講演では、日本で最初のファカルティ・ディベロッパーである愛媛大学教育・学生支援機構企画室の佐藤浩章氏が同大学で展開されている先進的な実践例を貴重な映像を交えながら紹介。

基調講演の冒頭、カードを使ってFD担当教職員にアンケートをとる佐藤浩章氏
事例報告では、法政大学と東京農工大学から取り組み状況の報告があった。

正面右から事例報告者の梅田倫弘氏、椎木健氏。司会は松本茂(左)
 最後に、立教大学大学教育開発・支援センター副センター長の松本茂氏の司会のもとで全体討論があった。
 閉会では、参加者の一人でもある大沢暁・法政大学FD推進センター長からこの研究会に対する期待発言があった。
 参加者のアンケートをみると、「ファカルティ・ディベロッパーの全体像が理解できた」「FD先進校であっても切実な問題・課題を抱えていることがわかり今後の参考になった」との感想をいただいたが、「教員と職員の関係の築き方」をめぐる議論が十分できなかったことが反省点として残った。
 大学セミナーハウスの会員連携によるこのFD研究会は、今後とも各大学等のFD活動の推進に貢献できるように継続して開催する。
 今回の研究会は立教大学と共同で開催したが、同大学の太刀川記念館を会場として提供していただいたばかりか、大学教育開発・支援センターの佐藤文廣センター長、松本茂副センター長はじめ、スタッフの今田晶子課長・伊藤直子さん・八木美保子さんに企画から当日の運営まで多大なご協力をいただきました。ここに改めて御礼申し上げます。